桃の葉の思い出石鹸


 小さい頃、夏になると背中にあせもができました。チクチクとむず痒いし、服で擦れると痛かったのを覚えています。

 ある夏、函館の祖父母の家に滞在したときに、祖母が背中の汗疹を見て

「あせもには桃の葉がいいんだよ」

と言って、庭の桃の木から葉を摘んで、何か(液体)につけたのを作ってくれて、ガーゼに浸して背中に湿布してくれました。何日か続けると、あせもがだいぶ良くなって、

「桃の葉ってすごいなあ。おばあちゃんすごいなあ」

と思ったのを覚えています。

 すでに祖母は亡くなっているし、その時の桃の葉の作り方を知っている人はいないのですが、おそらくお酢かお酒に桃の葉を漬け込んだチンキだったんじゃないかと思います。

 実際、桃の葉、肌の炎症、殺菌などには効果が期待でき、かつ肌への刺激がないので、乳幼児の化粧水としてもよく使用されていますよね。

 そんな思い出から、あせもやかぶれ対策用に、桃の葉を使った石鹸を作りたいなあ、とずっと温めていましたが、今回いよいよ作成しました。

 

 うちには桃の木がないのでフレッシュなものは無理なので、桃の葉茶を購入して石鹸のオプションとして使うことにしました。使用するオイルにもピーチカーネルオイル をブレンドして桃づくしに。

 桃の葉を加えるパターンとして

①焼酎につけてエキスを溶出する、アルコールを飛ばしてオプションとして加える

②熱湯で蒸らしてハーブティーを作り、それを仕込み水として石鹸を作る

の2パターンで試作したところ、①の方は桃の葉の緑色が鮮やかで、アルコールが十分飛んでいなかったのかゲル状にドロドロしてしまい、肩入れが大変に。香りもちょっと雑草を刈り取った後っぽい荒々しい香り。

②の方はお湯で溶出なので、親水性の成分しか抽出できていないとは思うけれど、タンニン(ポリフェノール)類は出ているはず。香りは桃の葉の香ばしい香りにラベンダー とユーカリをプラス。色は薄く緑がかってるかも?という程度でほとんどつきませんでした。

 ②の方は、切り出し後から自宅で愛用中です。桜の葉よりもマイルドで緑茶の香ばしさにもちょっと近い、ふんわりした香りの桃の葉とラベンダー、ユーカリの組み合わせがなかなか美味しそうな香り。泡立ちもとてもよくてクリーミーな泡になるので、顔に乗せた後、しばらく香りを楽しんでいます。

 クリーミーな泡のわりに、泡切れが早く、流した後はさっぱりした洗い心地なので、暑い時期には良い感じです。

 桃の葉石鹸の販売ページはこちらになります。

🍑桃うさちゃん石鹸🍑

http://www.usagi-sekken.com/shopdetail/000000000153

まずはうさちゃん型から販売開始しました。

四角いタイプは後日販売開始の予定です。


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